4月に近藤誠氏の「医者に殺されない47の心得」を要約しました。
今回は掲題の本(2017年出版)をまとめます。大変内容が多いので、数回に分けてアップします。今日は「がん検診の無意味さ」とでも言うべき内容です。
がん死亡者数は、多くが手術や治療のせい。
健康診断を受けて問題が見つかり治療を始めると、そのせいで命が縮まる。
過剰診断が医学の世界で問題になっている。それは過剰治療につながるから。
特にがんの場合は恐怖を生むので、治療を断れず受けてしまう。
前立腺がんは「面白いようにがんが見つかる」。米でPSA検査を開始したらがん患者が3倍増えた。しかし死亡者は減っていない。
日本では2000年まで、逆に前立腺がんの死亡者は増えてきた。原因は手術や抗がん治療。前立腺がんは難しい手術だが、医者の訓練システムが不十分で危険な手術をふせぐ監視体制が欠如。
日本では乳がん患者も急増しているが、これはマンモグラフィの導入も関係がある。
というのは本来良性腫瘍である「上皮内がん」がマンモで見つかり、乳房全摘手術を受けてしまう人が多い。2012年のデータでは、両性の上皮内がんで手術した女性は1万人もいる。(要するに受けなくても良い手術)それ以降も手術数はどんどん増えている。またマンモの放射能も逆効果で、国によってはマンモを廃止しようとしているところもある。日本ではマンモは医療産業の振興に使われている。
乳がんの治療死も多い。手術で死ぬことはまれだが、抗がん剤が多用されて亡くなる。それでもがんによる死亡とカウントされることが多い。
同様に卵巣がん、子宮がん、大腸がん、胃がんなども早期発見したほうが死亡者が増えてしまっているのは、過剰治療につながっているから。大腸の内視鏡検査ではポリープが沢山見つかるが、放っておいても大腸がんにならない。
子宮がん検診は不妊リスクを高め、流産や早産を発生させる。
手術でがんが悪化する
検診で肺の影が発見されて肺の一部を摘出、其の後組織検査をして「がんではなかった、おめでとう」とよく言われる。(注:←これについては、乳房を摘出した後に「がんではなかった」と言われる悲劇が「医者に殺されない47の心得」にある)
手術で亡くなっても「がん死」にカウントされる(注:交通事故で死亡してもコロナにカウントされていたのと似ている)それも死亡者数が増加する原因。
なぜ手術で死亡者が増えるかというと、メスが入ることにより血管が切れ、がん細胞が血液と共に流れ出し増殖するから。そして手術で転移のスピードが速くなる。
抗がん剤は薬ではなく、毒である。(注:抗がん剤の成分は、第一次世界大戦で使われた化学兵器と同じという情報も)
がん(悪性)なのか、がんもどき(良性)なのか―いずれにしても手術や治療は効果なし
人間ドックでがんが見つかって早死にした有名人は横綱千代の富士、川島なお美、坂東三津五郎、など。人間ドックは受けてはいけない。
がんにはタチのいいがん(転移しない)とタチの悪いがん(転移する)がある。本来転移は臓器へのそれを意味する。リンパ節へ転移しても臓器に飛ばないので、リンパ節転移は放置しても死なない。タチの悪いがんは、早期発見の前に他に転移してしまっている。その場合、放置が一番。(注:あるいは自然療法で治療)
タチのいいがんは「がんもどき」、タチの悪いがんはホンモノのがん。どちらのがんに相当するかは、通常5年の経過観察が必要。どちらの場合も手術や抗がん治療は無駄である。
死後、解剖で発見される「潜在がん」もある。老化現象の一種と考えればよい。
医学界が恣意的に決めてきたがんの定義
学界の偉い先生ががんの診断基準を決めるので、複数の診断基準がある。日本で早期胃がんと診断されるケースは欧米では良性と診断される。
日本では「ピロリ菌による胃の感染症」でも「悪性リンパ腫」と診断される。
がん診断基準はでたらめ、科学や学問に基づいたものではない。
転移するかしないかは、「がん幹細胞」次第
早期発見されるがんは、がん幹細胞が5~20年かかって育ったもの。転移していなければ、がん幹細胞に転移能力がなかったということでがんもどきである可能性。転移していても、悪化するので手術や抗がん治療をしてはいけない。
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以上です。
長野県泰阜(やすおか)村では、胃がん検診を廃止したら村の総死亡者が減ったそうです。
白衣信仰というのは日本だけでなく海外の場合も強いのですが、これは完全なる洗脳と言えます。医者が「こうこうこうです」と言えばその通りに受け取ってしまうように条件づけられているのが実態です。
健康診断は受けてはいけないと言っている近藤先生も、慶大での健診を受けるように上から言われてきましたが、毎年断わったそうです。医者が健診を断わっているのです(笑)
会社の健康診断も、断る手があるようですので次回紹介します。
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