現在の円高ドル安はドルリセットを意味する?それとも一時的?ドルの終焉は20XX年から。(2026年8月6日公開)
- chibamai
- 8月6日
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為替市場で、何十年ぶりの日米協調介入が今週起こりました。
日本は円安と原油の輸入価格上昇で、今年春以降は貿易収支が赤字となっています。加えて財政出動決定がさらに円安要因となり、7月23日に1ドル164円手前という36年ぶりのレベルを付けました。さらなる貿易赤字となる円安を止めるには、金利引き上げがありますが、そうすると国家債務を返済するための国債利回りが上昇し、財政が悪化します。
金利引き上げせずに円高に持っていくためには、中央銀行による介入が頼みです。今回は円高ドル安が、トランプ政権にとってもマイナスではないため(輸出促進、債務返済)、ドル売り円買いの日米協調介入がありました。
トランプ政権はドルのリセットを目指していると言われます。
半導体の原料-シリコンなどーをドルの裏付けにする可能性があります。ドルは新しい時代へ。イラン戦争でペトロドルが終わる。次は何がドルの裏付けになるのか。(2026年5月30日公開)
今回のイラン戦争では、米軍を湾岸諸国から追い出し、独自のイスラム連盟による安全保障構築を目指しています。同時に、ペトロダラーともいうペトロドルはいずれ終わるのですが、その代わりに台頭するBRICS決済システムは構築に時間がかかります。(下記参照)
そのため、ペトロドルが完全に終焉するのは5年から10年と言われています。
何回が紹介した、エコノミスト/投資家のマーティン・アームストロング氏の独自の経済政治予測コンピューターシステム「ソクラテス」は結構当たっています。当システムは過去の種々のデータをもとに予測をしますが、特に資金移動に注目します。何か大きな変動がある際には、かならず内部者が事前に巨額資金を移すからです。
ソクラテス君予測によると、米ドルの終焉は2032年だそうです。代わりに中国元が基軸通貨となります。BRICSは通貨ではないからです。
参考:BRICS決済システムが登場するが、ドルの地位はすぐには崩れない
要約:BRICSが進める「新しい国際決済インフラ」
1. 核心テーマ:BRICSは“新通貨”ではなく“新しい決済レール”を作っている。
つまり、 BRICSはドルに正面から挑むのではなく、ドルを迂回できる“決済インフラ”を構築している。
2. 何を作ろうとしているのか:CBDC(中央銀行デジタル通貨)を相互接続する決済ネットワーク
■ 目的
SWIFT(ドル中心の国際決済網)を迂回
各国の CBDC を直接つなぐ
取引をドルを経由せずに決済する
■ 重要な点
BRICS共通通貨は作らない
各国の通貨主権は維持
代わりに「相互運用できるデジタル決済レール」を作る
3. インドが主導する理由
UPI(インドの国内決済インフラ)が世界最高レベル
「通貨統合には反対、インフラ連携には賛成」という一貫した立場
ロシアとの二国間決済で生じた「ルピーが使えず滞留する問題(rupee trap)」を反省 → 多国間ネットワークで流動性を循環させる必要性を痛感
4. 新システムの仕組み:2つの柱
① ネッティング型の決済サイクル(Settlement cycles)
取引ごとに即時交換しない
一定期間の取引をまとめ、差額だけを決済 → 流動性負担が激減 → 片側通貨が滞留する問題を防ぐ
② 中央銀行同士のFXスワップライン
必要なときに相手国通貨を一時的に借りられる → 決済不能リスクを回避 → 多国間貿易の安定性が向上
5. それでもドルは依然として“中心”
記事はドルの強さも冷静に評価:
外貨準備の 59%
国際決済の 58%
貿易請求通貨の 50%以上
しかし同時に、 ドル建て債務の巨大化(世界の債務315兆ドルの64%がドル建て) がシステムリスクになっていると指摘。
6. 米国の“ドル防衛戦略”
記事は米国の対応も整理:
■ ① SWIFTと制裁の武器化
ロシア・イラン・北朝鮮などの資産凍結
ロシアの3000億ドル凍結が“転換点”
■ ② デジタルドル(ドル連動ステーブルコイン)の規制強化
デジタル経済でもドル覇権を維持するための布石
■ ③ 中央銀行の金買い増し
2025年、世界の金保有額が米国債保有額を初めて上回る
金価格は2025年に 60〜70%上昇、2026年初に $5,500超
→ ドルへの信認低下の兆候 として描かれている。
7. BRICS決済レールの役割:危機時の“ショックアブソーバー”
SWIFTが止まっても、BRICS内で貿易が継続できる
特にエネルギー・資源取引の維持に重要
完全な代替にはならないが、並行システムとしての安全弁になる
8. 今後の展開:二国間 → 多国間へ
すでに インド × UAE の決済連携が稼働
次はブラジルのPIX、中国のCIPS/デジタル人民元などが接続候補
最終的には「BRICS共通ハブ」を目指すが、 技術・法制度・ガバナンスの課題は大きい
9. 結論:ドル覇権はすぐには崩れないが、“並行レール”は不可逆
記事の最終的な見立て:
ドル中心の世界はすぐには終わらない
しかし、BRICSの決済インフラ構築は歴史的な流れであり、後戻りしない
インドが主導し、実務的な“インフラ外交”が進む
世界は「単一覇権」から「複線化された金融システム」へ移行しつつある
END



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