BIS=Bank for International Settlement (国際決済銀行)は、中央銀行の中央銀行と呼ばれ、世界中の中銀をまとめる立場ですが、ロスチャイルドやロックフェラーなどの国際金融マフィアの牙城であります。
当方の自費出版本でBISを取り上げていますので、紹介させて頂きます。
小野隆という架空の若手証券会社員の一コマです。
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小野隆は1993年に生まれた。だから日本のバブルの崩壊など、小さい頃は全く関係なかった。大学生になってはじめて、父から「貸しはがし」という言葉を聞いた。父は車の部品工場の2代目経営者だ。
「株式市場の暴落が起こって、バブルの崩壊が1990年代に起こった。そのころから銀行による貸しはがしが始まったんだよ。BISによる、8%ルールという銀行の自己資本比率を高める新しい規則のせいで、一斉に企業への銀行貸し出しがストップし、企業はローンを返済しなくてはならなくなった。耐えられない中小企業はバタバタ倒れたんだよ。今でも覚えている、週刊誌に載っていたが、中小企業経営者3人がホテルの一室で一緒に首をくくった事件。お父さんにとっては他人事じゃなかった。
あのころは東京のJRは毎日飛び込み自殺で止まっていた。一日2回止まったこともあったよ。ホームレスも沢山出た。一時期の新宿駅は段ボールで寝る人で一杯だったよ。ボランティアによる炊き出しに人が長い行列を作っていた。東京の外国人は、ホームレスの多さにジョークを飛ばすやつもいた。
電車のホームで、昨日までサラリーマンをしていたような、身なりや髪もきちっとした若い人が茫然と座っていたのも忘れられない。仕事を急に失ったんだろうね。
お父さんは土地を売却したりして貸しはがしを何とか切り抜けたが、なんでこんな事がまかり通るのか銀行の担当者に問い詰めても“BISの8%ルールのせいです・・・・”とうなだれるだけだったよ。後から聞いたが、銀行員の自己退職はあの頃多かったらしいね。こんなことは不条理だと思った人もそりゃいたんだろう。あの時は沢山の日本人が生活や命を破壊された。あれからお父さんは銀行を信用できなくなった。お前には銀行だけは勤めてほしくないな。」
経済学部を卒業した隆はその言葉通り、銀行には就職せず証券会社を選んだ。
隆は3月のある日、電車での帰宅途中に、いきなり父の話が頭に浮かんだ。BISを調べてみよう。もしかしたら世界の中央銀行やIMFなどと同じく、ロスチャイルド系やロックフェラー系勢力による陰謀機関なのではないだろうか。
まずウィキペディアで BIS=Bank for International Settlement=国際決済銀行 をチェックする。
「国際決済銀行 もともとは第1次世界大戦後ドイツの賠償問題処理のため(ヤング案)1930年にバーゼルに設立された銀行であるが、第2次世界大戦後は主要国中央銀行の国際金融・通貨問題解決のための政策協調機関として重要な役割を果たしてきた。60年代から70年代にかけてはイギリス・ポンド残高の処理、ユーロ・カレンシー市場の実態把握などに貢献したが、74年にG10による銀行監督のためのバーゼル委員会ができてからは、その事務局として銀行監督に関する国際協力の推進者となった。92年には国際業務を営む銀行には一定比率以上の自己資本維持を義務づける、いわゆるBIS自己資本比率規制を導入した。現在世界の33の中央銀行がBISの株主となっているが、理事会を構成する主要国中央銀行の月例会議は国際金融・通貨問題に関する意見交換の場ともなっている。各国中央銀行から受け入れた預金を運用する銀行業務も行っており、国際的な金融危機の際には短期のブリッジ・ローンを提供して支援活動に参加することもある。」
隆は週末のジム通いをとりやめ、BISを調べ続けた。
キンドルでダウンロードしたのは、「バーゼルの塔 Tower of Basel」という2013年出版の本だ。「バベルの塔 Tower of Babel」という旧約聖書の中の話をもじったタイトルだ。著者はアダム・ルボール(Adam LeBor)、ジャーナリストで、イギリスの有名経済ジャーナル・エコノミストにも勤務していたようだ。
まずルボール氏のインタビューをいくつか見てみる。氏が一貫して主張していることは、BISの成り立ちにナチスが大きく関与していることだ。1944年に当時のBIS総裁、アメリカ人のトーマス・マッキトリックがナチスの企業と密約を交わしていたことが判明している。BISの言う通りにすれば、(戦後)ナチス企業を解体しないし、収益もそのまま保持できる、と総裁が保証したのである。日本の財閥解体とは大違いである。また、ナチスが各国で略奪した財宝も、BISが集中して管理して現金化した。
BISは、表向きは国際条約に基づいて設立された国際機関だが、実態は民間企業であり、あまりにも業務内容が不透明で徹底秘密主義であるとルボール氏は言う。
キンドルで「バーゼルの塔」を開く。
「スイスのバーゼルにそびえたつBISのビルには、各国の中央銀行総裁が集うディナーが定期的に開かれる。すばらしい美食が一流のダイニングルームで提供され、めったに市場に出ない高級ワインがどんどん開けられる。食事中の主な話題は、出されたワインの評価と、それぞれの国の大蔵大臣のアホさ加減だ。
BISは国連やIMF(国際通貨基金)と同じく、外交特権が与えられている。ビルの建つスイスの警察はビル内に立ち入ることができない
BISは各国中央銀行の利権を後押しし、国際金融取引(グローバル・ファイナンス)の枠組みを作ろうとしている
BISは各国中央銀行の金塊を保管している
アメリカとナチス・ドイツの銀行家や産業家はBISの仲介で、戦時中も秘密裡に取引をしていた
隆はストレッチをするために立ち上がった。そもそも中央銀行そのものが怪しい成り立ちなのは今までのリサーチではっきりしている。
中央銀行やIMFに輪をかけてBISは疑惑だらけの存在だということだ。不透明な会計プロセス、徹底した秘密主義。国際銀行勢力(ロスチャイルドやウォーバーグ、ロックフェラーの息のかかった金融機関)の利権保障。
「問題の自己資本比率8%ルールは、BIS本体というよりも、その傘下にあるバーゼル銀行監督委員会 (Basel Committee on Banking Supervision)が運営している。
BISのホームページで確認すると、この委員会のメンバーは世界各国の中央銀行だ。日本からは日銀と金融庁が参加している。
日本銀行のホームページでは、問題の貸しはがしが起こり始めた時期の1992年は、「バーゼルI」という8%ルールの通達が出されたと書いてある。
中央銀行や金融勢力が、ロスチャイルドのように世界各国の経済を自由に操ってきたことは確実である。8%ルールを適用することによって、銀行がリスクの高い貸付を回収しなければならないことは必然であり、それが国の経済に大打撃を与えることは誰にでも分かっていたはずだ。8%ルールは、金融勢力の策略かもしれない。というのも、歴史上彼らは多くの国をいじめてきたからだ。
戦争も例外ではない。
「全ての戦争は銀行家の戦争 All wars are bankers' wars」(著者マイケル・リヴェロ Michael Rivero)という本があり、ドキュメンタリーにもなっている。まさに世界大戦やイラク戦争なども根本的な理由は金融利権や資源をめぐる争いだった。アメリカがここ20年、戦争をしかけてきた石油産出国のイラク、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、スーダン、イランの7か国は、BISに参加せず独自の金融政策を打ち出そうとした為に攻撃された、とリヴェロ氏は説明する。これらの国に民主化をもたらす為の戦争、という言い訳は全くの嘘だったのである。
イルミナティなどのエリート勢力には利益が優先で、人命などは全く関係がない。8%ルールが原因で、日本で沢山の自殺者が出たことなど、何の罪悪感も無いに違いない。
しかも世界中で一般庶民がどれだけ戦争で死のうと、アリを踏みつけたくらいの気分なのだ。
20世紀は戦争だけで1億人が命を失った。21世紀はどうなるのだろうか。コロナ禍は実は第三次世界大戦の代りである、という意見もある。
隆には銀行員の友人もいるが、良い人間ばかりである。彼らは何も知らずに一生懸命働いている。問題は金融エリート勢力が作り出すシステムなのだ。
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以上です。
BISや国連、IMFなどの国際機関にプロフェッショナルとして採用されるには、コネがあり、学業成績優秀であることが求められます。たいていが大学院卒です。こういう国際機関に勤務すると所得税免除になり手当ても出ますから、お金も溜まるでしょう。超エリートと言えます。
しかし、エリートにはサイコパス的あるいはソシオパス的な、大衆を見下し、学歴も家柄もスゴイ自分達は偉いという、思いこみが強い人が多いのです。もちろん全員がそうではありません。
こういう人達が地球を支配しているという事実は曲げられません。
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