米はイラン戦争で実質敗北ー軍事専門家(2026年7月24日公開)
- chibamai
- 7月24日
- 読了時間: 4分

トランプは毎日、イラン戦争で仲介役のパキスタン・トップに電話して、「屈辱に見えない撤退方法を教えてくれ」と懇願しているそうです。
2月28日に米とイスラエルがイラン攻撃開始して、もうすぐ5か月です。
当初から、米に勝ち目はないという専門家は沢山いました。今日は今まで引用したことのない、インドの軍事専門家プラヴィン・スワニー氏の分析です。
結局イランは今回の戦争を見越して、20年前から軍事施設やインフラを強固な地下に移動させ、空爆に耐える国家を作りました。そこが前代未聞の作戦で、各国の軍事学教科書に載るのではないかと言われるものです。その国家作りのけん引役が、米とイスラエルが暗殺したハメネイ最高指導者だそうです。先日の大規模葬儀では数千万人のイラン国民が参列しました。
コーパイ要約です。
1. アメリカの「中心的目的」はホルムズ海峡の再開
アメリカの最優先目標はホルムズ海峡を元の状態に戻すこと。
3月2日にイランが閉鎖して以来、米国は海峡を再開できていない。
2. イランの「中心的目的」は米軍の湾岸撤退
イランの目的はホルムズではなく 「米軍をGCC(湾岸協力会議)諸国から追い出すこと」。
イスラマバード合意の第4項に明記
「米軍はイラン周辺から30日以内に撤退」
イランはこれを軍事行動で実行している(基地への報復攻撃)
3. イランの「目には目を」ドクトリン
米軍がイランを攻撃 → イランは米軍基地を攻撃
これにより米軍はバーレーン・カタール・サウジ・ヨルダンから撤退を開始
4. 核心テーマ:ペトロダラー体制の崩壊
この戦争の本質はペトロダラーの維持。
● ペトロダラーとは
1974年の米・サウジ協定
「サウジは石油をドルで売る → 米国は安全保障を提供」
余剰ドルは米国債・米株・AIインフラへ投資
これが米国の覇権の基盤
● 今起きていること
GCC(湾岸)諸国は「米軍基地=脆弱性」と認識
ホルムズはイランの支配下
紅海はアンサルアッラーが封鎖
サウジは輸出不能
GCCはドル建て貿易を続ける理由を失いつつある
5. ペトロダラー崩壊 → 米国の財政破綻
米国債を買う国が消える
米国の国家債務は 39兆ドル
GDPは 32兆ドル
債務維持に毎年1兆ドル必要
ペトロダラーが崩れれば米国の軍事力は維持不能
6. イランの軍事戦略は「世界的に研究対象になるレベル」
イランの戦略は「世界の軍事学校で研究される」
理由は3つ:
① 圧倒的な軍事力差を覆した
GDPは米国の1/100
それでも米軍を湾岸から追い出した
② 地理の活用
山岳・森林・河川・分散型電力
イラクの4倍の国土
米軍の侵攻が成立しない
③ 文明的・存在的戦い
イランは「国家存亡の戦争」と認識
そのため降伏は絶対にない
7. イランの軍事能力は「地下化」「分散化」「多層化」
● 地下化
ミサイル都市
地下工場
地下ドローン基地
地下艦艇施設
● 分散化
指揮系統は分散
抵抗勢力(ハマス・ヒズボラ・イラクPMU・アンサルアッラー)が統合行動
● 多層化
機雷(通常・スマート)
高速艇
ミニ潜水艦(北朝鮮製)
対艦巡航ミサイル
Hypersonic(極超音速)ミサイル(中国・ロシア協力)
8. イランはレーダーを「中国の衛星測位(北斗)」に完全移行
2025年の12日戦争の教訓
GPSから北斗(BeiDou-3)へ移行
北斗は常時監視・高精度
イランのミサイル精度が劇的に向上
射程は 地中海全域・インド洋4000km まで
9. イランは「受動的攻勢(Passive Offense)」を採用
全面戦争は避ける
しかし米軍基地は確実に破壊
地域の破壊を最小化しつつ、米軍を追い出す
同時に外交を優先(中国・ロシア・パキスタンと連携)
10. アンサルアッラー(フーシ、イエメン)は「封鎖の封鎖」
紅海のサウジ向け航路を封鎖
サウジの東西パイプライン(4.5百万バレル/日)が停止
中国向けタンカーは通過可能
封鎖は「サウジの11年の封鎖への報復」
11. 米国は「出口が存在しない」
結論:
米国は勝てない
イランは妥協しない
6月17日合意を履行する以外の道はない
時間はイランの味方、米国の敵
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とりあえず、紅海の封鎖による経済的ショックが心配です。



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