ハーバード大学医学部と言えばエリート中のエリートが集う場所ですが、刊行物で薬の広告について抑えた調子ながら、注意を一般社会向けに喚起しています。
要約します。
――――
処方薬の広告はあちこちで見かける。薬のマーケティングはビッグビジネスだ。どんな健康トラブル(妄想であっても)を簡単に解決するのが薬だ。2012年から2015年の間に、ネット以外のメディアで使われた広告費は32億ドルから52億ドル(約4500億~7300億円)だった。それ以降も増加しているのは間違いない。
ハーバード大学医学部のサルパトワリ博士によると、「中年以上の男性は病気になりやすいため、広告のターゲットとなる。しかし、それら広告を解決法でなく、情報リソースとして使うべき」という。
薬の広告、その仕組み
製薬会社が処方薬を直接消費者にマーケティングできる国は、アメリカとニュージーランドだけである。
広告は2つのカテゴリーに分けられる。一つは「商品情報」で、商品名やジェネリック名、対象となる症状やリスク・ベネフィットを述べる。(副作用については、広告の最後に小さな文字で一瞬説明するだけであるため分かりにくい)もう一つは「リマインダー」と呼ばれ、商品名は述べるが対象の症状やリスクについては説明しない。既に視聴者が分かっているという前提だからである。
FDAは特に処方薬の広告を事前承認しないが、謳い文句が間違っていないか監視する。初回放送後にFDAが広告を承認するため、間違った情報が広まってしまう可能性はある。
直接消費者に売り込むことによって、消費者が損をするという批判もある。FDAは製薬会社の広告費を制限することはせず、重大なリスクのある薬の広告も禁止しない。
企業は詳しく薬の働きやコストを説明したり、もっと安全な薬が他にあったとしても言う必要はない。
高価なブランド薬品の大々的宣伝が、治療費の増加につながっているとされる。処方薬は保険医療費の17%を占めている。これによって健康保険料などのコストも上がっている。病気の高齢者は宣伝されている特殊な薬を個人負担せざるをない事もあり、とりわけ経済的打撃を受けやすい。
この状況はこれからも進んでいくと見られる。薬の、FDAが認めていない使用法も宣伝できるようになりそうだ。これはオフラベル使用と呼ばれる。例えば、FDAのレビューなしに、抗鬱剤を不眠薬として宣伝することもあるかもしれない。
薬の広告を逆手にとって利用する
消費者がまず肝に銘ずべきことは、広告は広告にすぎないということだ。目的は薬を売ることであって、消費者のことを考えているわけではない。広告によって、薬の情報は分かるかもしれないが、その薬が本当に必要なのかどうかはわからない。
しかし広告も使いようによっては、有用な情報も得られる。中高年の男性に多い糖尿病や高血圧の情報を得て、担当医師と治療についてディスカッションすることもできる。
担当医師に聞くべき、処方薬に関する質問
この薬はどういう症状を治療するのか?
なぜ自分はこの症状に該当すると言えるのか?
もし該当していれば、治療が承認される対象となっているか?(年齢、人種など)
別の症状にもこの薬を使うべきか?
他の薬を使っても大丈夫か?
懸念すべき副作用は?
他にもっと安い薬はないか?
違う副作用の薬はあるのか?
薬を使わずに治す方法はないのか?
もっと自分の症状やこの薬について知りたい場合は?
――――
以上です。
薬のCMは一種のマインドコントロールです。当方は今はテレビを見ませんが、見ていた時のCMソングが未だに頭に浮かびます。例えば「救心」の文字を見ると「キューシン、キューシン♪」が脳内で鳴ります(笑)。
「ワグネルの乱」は実はクーデター、しかもロシアが演出したとの説も。
まず前回の訂正ですが、ワグネルのリーダーの名を英語的発音の「プロゴージャン」と書いてしまいましたが、正確にはロシア語で「プリゴージン」です。
色々情報がその後も展開し、やはりプリゴージンの背後にはウクライナやイギリスの諜報部がおり、軍に不満だらけのプリゴに反乱をけしかけた、という説が主流となっています。おめでたいプリゴは、モスクワへの行進中にロシア国民が自分を応援して大きなクーデターになる、と期待したものの、あっけなくぽしゃって引き返したようです。
軍事専門家スコット・リッターがそのことを説明しています↓
元CIA分析官のラリー・ジョンソンはもう一歩踏み込んだ解釈をしています。
プリゴは西側諜報機関と通じていたのは確かだが、実はロシアは全て分かってプリゴを操っていた、という話です。↓ つまりプリゴは二重スパイということです。
西側はプリゴがクーデターに成功し、プーチン失脚可能と本気で思っていたようですが、ロシア国内のプーチン支持は想像を超えたものだったのです。
野草薬草ミニ知識その8 解熱に有効・今が旬のツユクサはそこらで生えてます
当方は昨年末に8度4分の熱が出ましたが、オレガノオイルとツユクサで治しました。
道端や公園、どこでも生えているツユクサは、花が咲く前の今の時期は葉っぱを料理に、そして花が咲いてからも全体を摘んで乾燥させ薬にします。
生のツユクサは茹でるとシャキシャキして美味しいもので、おひたしに使えます。摘草料理で有名な京都の料理旅館「美山荘」の息子さんの本にも、店で提供しているとあります。
「薬草カラー図鑑」には
乾燥ツユクサを1回分4~6グラム、200ccの水で煎じる。熱が下がらない時は、1日3回を限度に分けて服用する。
とあります。
面白いもので真夏の草は体を冷やしますから解熱にもなるのです。これも陰陽の仕組みにあてはまります。冷え性の人は、地上に伸びる菜っ葉類(陰性)を食べる時は生でなく、火を通して塩を効かせると陽性に近くなり体温が上がりやすくなる、と若杉友子さんも言っています。
Comments