一昨日、ドイツが食料品価格を最大5割値上げ、スリランカでは同価格の急騰で暴動がおこり、内閣が総辞職したようです。
日本にもじわじわと実質値上げの波が押し寄せています。価格が変わらなくても商品のグラム数が減ったりしています。
これらインフレは、コロナのロックダウンから始まってウクライナ侵攻で本格的となりましたが、全てグレート・リセットの一環です。しかし、我々一般市民は何がどうであろうと、
その中で生きてゆかねばなりません。
上の画像のマージョリーさんはこのような世界的食料危機における、自給自足のやり方を幅広く世に広める活動をしています。しかしその絶対条件は田舎に住んでいることなのです。まずそれをご紹介し、そのあとに都市部に住む我々はどうすればいいか(自給自足は無理でも、少しでも自分で食べ物を補充)、考えていきます。
田舎の場合
タンパク質はうさぎの肉と鶏の卵
野菜は畑で
うさぎを飼うのは比較的簡単だそうです。エサは雑草で十分(鶏は穀物をやらなければいけない)なので手軽、そして肉の味はチキンと同じでおいしい。
そして鶏を3~4羽飼って、卵は完全栄養食なのでタンパク質とする。昔は卵のコレステロールがうるさく言われたものですが、今は一日7個食べても大丈夫だという研究結果があります。
その他のタンパク質として、うずらを飼う、モルモットやハムスターを育てる(!)、池があれば魚を放つ、だそうです。もちろん海に近ければ毎日釣りに行けばいいことになります。
野菜は畑から収穫、そして炭水化物は?というところですが、じゃがいもやトウモロコシだそうです。あるいは、手に入れば小麦や米と物々交換します。(ここまで来れば縄文時代!)
都市部の場合
ここからは当方の考察です。
都市部だと自給自足はまず無理ですから、タンパク質や炭水化物は買うしかありません。やはり比較的安い卵がありがたいですが、例えば牛乳からチーズを作れます。牛乳に酢を入れるとタンパク質が凝固してチーズとなります。
都市部でも貸し農園などで菜園ができればそれが最高ですが、庭やマンションのベランダでもプランター栽培ができます。
そして一押しは水耕栽培です。スプラウトは室内でも水だけで十分できて、特別な器具はいりません。当方は100円ショップで買えるザルと容器を使っています。スプラウトの種を水につけて発芽したら、毎日一回水で洗うだけです。
今回は、ボタンインコのエサに入っているヒマワリのタネと麻の実、稲をスプラウトにしました。あまりインコが食べないので、いつも余るのです。2日ほどで発芽しました。↓
一週間立つと、ボーボーに育ちます。結構青臭いので、水と一緒にブレンダ―にかけてスムージーのようにして飲みます。
でも美味しいスプラウトもあります。ブロッコリースプラウトはスーパーでも買えますが、
種から育てると圧倒的に安く済みます。栄養価も高く、肝臓がんを予防するとか、神経の病気に良いとされています。
スプラウトはありとあらゆるタネや豆を使えます。それをサラダにすれば、同時にタンパク質の摂取にもなるのです。
ゴマの場合、炒りごまだと発芽しませんから、生のもの(洗いゴマ)を使用します。ゴマのような小さな種子は栄養価が非常に高いですから、多めに買っていろいろ使うと良いと思います。
食料危機においては「いかにカロリーを取るか」がポイントになるようです。
玄米も発芽して栄養アップできますから、白米に混ぜて炊くこともできますし、もちろんそのまま炊くのもOKです。
普通の時でもサンドイッチなどでレタスがほんの少しあれば、という時もあると思います。プランターで簡単にベビーリーフの種から、菜っ葉類を栽培できます。
肥料は、化学肥料を使わずに、野菜の端キレなどをコンポストにします。
更に、米のサイトでサバイバル食材として味噌を取り上げていました。栄養価や保存力が抜群なのは明らかです。これも自分で大豆から作ることが可能です。
このような発酵食品は、健康食品の代表格だと思います。簡単にできて美味なのは、米麹を使って牛乳や豆乳を発酵させることです。植物性乳酸菌は、動物性(ヨーグルト)などより腸に届きやすい、とされています。そして大豆を発酵させたものは、がんの予防になるという研究もあります。
食糧危機に際して一番いいのは、お年寄りから「戦争をどう生き抜いたか」を聞いておくことだと思います。
イモのツルを食べた、すいとんが毎日出た、というのはよく聞く話です。
戦時中に主婦だった人は、77年前に終戦したわけですから、もう100歳くらいでしょう。しかし子供だった人も今80~90歳台ですから、まだお元気な人もいます。
そういう時代の生き抜く知恵は、自分の中にストックしておいて損はないと思われます。
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