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大衆騙しのテクニックI-プロパガンダ

更新日:2021年5月25日

精神分析で有名なフロイト博士の甥、エドワード・バーネーズはフロイトに負けず劣らず、心理学の分野で著名な人物です。



彼は近代広告手法の父、と呼ばれていますが、端的に言うと「プロパガンダの父」であります。歴代の合衆国大統領は彼の本を参考にしたと言われ、著書は日本語にも翻訳されています。


英語版はPDFで無料ダウンロードできます。


元々プロパガンダという言葉が有名になったのは、ナチスドイツの宣伝相・ゲッベルスからでした。語源をたどると「広める」「伝播させる」という意味になります。カトリックのバチカン法王庁には「プロパガンダ省」が昔から存在しますが、これは宣伝というよりも信仰を広めるための部署となります。

プロパガンダの基本は心理学であり、その根源は19世紀のドイツ人学者ヴィルヘルム・ヴントの実験心理学に遡ることができます。


実験心理学は、モルモットのように、人間にどういう刺激を与えればどういう反応をするか、を研究する学問です。実はこの考え方がその後欧米や日本の学校教育カリキュラムに大きく影響し、そして広告などにも活用されてきます。

商品を購入するという反応を起こさせる為には、どういう刺激を与えればいいかということを追及するわけです。

バーネイズの著書「プロパガンダ」には「見えない権力者」という意味の言葉が何回も出てきます。(Our invisible governors,invisible government, など)

プロパガンダを使って、見えない勢力が大衆社会を操っている、というような内容です。


バーネーズを取り上げたドキュメンタリーでのエピソードを紹介します。


1920年代アメリカ。まだまだ保守的で、女性が喫煙するなど有りえない時代であった。

あるタバコ会社がエドワード・バーネーズに依頼し、女性とタバコに関するフロイト流精神分析が行われた。

タバコはペニスの象徴で、なおかつ男性による支配を意味するという結論になった。当時アメリカでは女性の参政権運動が活発だった。あるデモ行進で、若い上流階級の女性たちがタバコを吸いながら行進するようにバーネーズは関係方面に手配した。タバコの火と、女性解放のシンボルとしてのたいまつの火が象徴的にリンクされるよう仕組んだわけである。

その結果、プロパガンダが見事に的中し、アメリカの女性たちに喫煙が広まった。商品のイメージを、その時代の大衆の信念や欲望とマッチさせれば爆発的に販売増加につながることが証明されたのだ。その後も、ハリウッド映画や高級車、宝石などの広告を使って大衆に商品イメージを定着する手法が増え、バーネーズ等も大金持ちとなった。


その他のエピソードとして

1950年代、アメリカのカトリック女子修道院の若い修道女達に徹底的に物質主義や快楽追及の洗脳を施し、結果的に彼女らの多くが修道生活を放棄し、6か月後に修道院が閉鎖された。


という驚きの話もあります。


このように、「見えない勢力」は常に大衆にプロパガンダをかけ、勢力が望む方向に社会が進むよう導いています。

その有力なツールがテレビや新聞などのマスコミです。

勿論、マスコミで流される内容が100%常に嘘という訳ではありません。しかし実に巧妙に、心理学に基づいた洗脳作戦が今もこの瞬間行われている、と言っても過言ではありません。

そしてこのような大衆心理操作の学問的研究に資金を出してきたのが、そう、おなじみロックフェラーです。叩けばほこりで暫くむせ返る、ロックフェラー財団やカーネギー国際平和基金です。名前に騙されてはいけません(笑)。


1週間でもいいですからテレビを消して、あなたと家族のために、精神と魂のデトックスをしてみませんか?







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