世界は一極支配から多極支配に移行中。米の地位は凋落した―英・元外交官(2026年6月17日公開)
- chibamai
- 3 時間前
- 読了時間: 3分

イランと米の和平交渉が進み、金曜にスイス・ジュネーブでいわゆる覚書(memorandum of understanding=MOU)に関係国の正式署名が行われる予定です。
当初、当ブログで報告したようにパキスタン・イスラマバードで開催されるはずでしたが、米が西側国での署名を希望しました。
しかしこのMOUは具体性が欠けており、本当に実行できるのか多くの疑問が渦巻いています。
一つ言えることは、アメリカは完全にこの戦争に負けて、世界の勢力図が大きく変わろうとしています。米中心の一極世界から、ロシア・中国・イランを中心としたBRICSへの多極化です。戦後80年以上経って、誰が操っているのか知りませんが、世界が転換しようとしています。
アラステア・クルック Alastair Crooke という英の元外交官・MI6諜報官で現在国際関係評論家の記事をコーパイ要約します。
アメリカ帝国はなぜ“急激な変化”に突入したのか
1. アメリカは中東で思うような結果を達成できなくなった
アメリカが事実上 イランとの戦いに敗北した。 そのため、アメリカは中東で以前のように主導権を握れなくなっている。
これは、40年以上続いた「イラン封じ込め政策」が崩れたことを意味する。
2. 同盟国(特にイスラエル)がアメリカに従わなくなった
イスラエルは、トランプが合意した“レバノン撤退”を拒否。
アメリカの圧力が効かないというのは、帝国としての権威が崩れている証拠。
3. アメリカが“かつてならあり得ない譲歩”をイランにした
トランプはイランに対し、以下を提示:
数十億ドルの凍結資産返還
ホルムズ海峡の封鎖解除
イラン産原油への制裁解除
60日後にイランが通行料(名目は別)を徴収できる権利
これは、アメリカが交渉力を失っていることを示す。
4. アメリカ国内政治が外交を“麻痺”させている
多くの対イラン制裁は議会決議であり、大統領が勝手に解除できない。
議会が制裁を解除するとはイランも思っていない。
つまり、アメリカは外交で柔軟に動けない。 帝国の意思決定が内部対立で機能不全に陥っている。
5. アメリカ国内の“物語”が現実と乖離している
アメリカの報道が実際の合意内容と食い違っている。
帝国が衰退するとき、内部の物語と外部の現実がズレ始める。
6. アメリカは同盟国を守れるという保証を出せなくなっている
イランがイスラエルに報復した場合、アメリカが本当にイスラエルを応援するのか不透明。アメリカはイスラエルを守るのか? また振り出しに戻るだろう。
安全保障の信頼性が揺らぐと、帝国の基盤が崩れる。
7. 世界秩序が“多極化”へ急速に移行している
アメリカの金融制裁は効かなくなっている
ドル支配力が弱まっている
イラン・中国・ロシアがアメリカの圧力を無視し始めている
これはアメリカの段階的衰退というよりも、急激な変化を引き起こす“引き金”となっている。
つまり、アメリカの覇権は“ゆっくり”ではなく 突然崩れ始めている。
まとめ
クルックが言う「急激な変化」とは:
アメリカが中東で主導権を失った
同盟国が従わなくなった
アメリカが大幅な譲歩を強いられた
国内政治が外交を妨げている
世界が多極化へ急速に移行している
ーーー
日本も、いつまでも沈みゆく帝国におんぶするのでなく、本質的自立が必要です。食料や資源の自給率を改善することと、本当に自国を守れる軍隊が不可欠だと思います。
米軍は中東から撤退することはほぼ確実で、欧州からも引き上げていく模様です。
となれば、日本もいつ「自分で自分を守ってちょうだい」と言われるかわかりません。
丸腰となって、某国に侵略されるがままになっていいのでしょうか。



コメント