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アメリカ経済は結構危ういかもしれないー財政赤字、景気後退、失業率悪化。米がくしゃみすると日本は?(2025年11月20日)

  • chibamai
  • 9 分前
  • 読了時間: 3分

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アメリカがくしゃみをすると世界や日本を風邪をひく、という一種の格言があります。

確かに世界をリードしてきた国がよろめくと、他国に影響を及ぼします。


以前も紹介した投資アドバイザーのポーター・スタンスべリー氏の Stansberry Researchのニューズレターを、まとめます。


  • 米の消費活動が停滞している


AIではない、リアル経済を反映する企業の決算が良くない。

ホームデポという、ホームセンターの株がある。不動産や消費景況を表し、AIバブルとは関係のない本当の経済を示すといわれる。直近の同社の決算は表面的にはまあまあだったが細かく見るとあまり内容が良くない。金利が下がって住宅を買いやすくなり、リフォームが増えるかと予想されたが、消費者は消極的なのだ。


  • 労働市場で新規雇用が減っている


10月1日から11月12日まで、政府閉鎖があった。9月の雇用データ発表が延期され、10月もどうなるかと思われたが、先日労働統計局が発表した。10月の週当たりの失業保険申請件数が、4月以来の伸びを見せた。民間の研究によると、新規雇用が予想に反して10月は1万件減少した。

  • AIで仕事が無くなる


アンスロピックというOpen AI の競合企業のCFO(財務担当役員)はかつて、AIで失業率が10%から20%増える、と発言していた。しかし最近、エントリーレベルの就職口が50%減る、ということを言っている。しかも今までのIT革命と違い、変化のスピードがどんどん速くなるらしい。つまり目の前に、新卒などに仕事がない状況が迫ってきている。


  • 新卒はこれから大変である


8月発表のデータでは、20歳から24歳までの新卒者の9.3%が、仕事が見つからないという。これはコロナ時期の2021年7月以来の高いレベルである。

今までなら毎年330万件の就職口が、4年制新卒に提供されていた。マーケットリサーチ、会計、監査、マーケティングスペシャリストなどの仕事である。現在4年制新卒は毎年200万人なので、就職に余裕があった。

だがこれからは就職口が150万~170万にしかならない、と上記のCFOは予想する。

確かにAIによって新しい仕事も増えるかもしれないが、当面は労働市場がダメージを受けるだろう。

リセッション(景気後退)の可能性がある。


ーーー


先日、当ブログでロバート・キヨサキの「株式市場は10月30日から下落開始する」というニューズレター予想をアップしましたが、確かに市場はそういう趣きになっています。


ダウジョーンズ↓

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11月になって、悲観的なマーケット・ニューズレターが増えました。リーマンショックで抵当債券を大量ショートした、映画「マネーショート」の主人公になったマイケル・バリー氏が、AI株を空売りしていますし、その他の巨大投資家も売っているという話が増えています。


一方、トランプのバックボーンになってきたMAGAは、イスラエル支援を巡って割れており、エプスタインファイルの公表がこれまたキモの部分が黒塗りで、批判を呼んでいます。

そのうえリセッション入りがはっきりすれば、2028年の大統領選はもちろんのこと、2027年の中間選挙も共和党にとって怪しくなります。すでに、ニューヨーク市長に民主党の社会主義/共産主義者が当選しています。


鳴り物入りで始まったトランプ政権ですが、いろいろはげ落ちている部分もあります。


とにかく株式大暴落だけは避けてほしいものです。



 
 
 

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