イランの次はキューバが狙われている。米が戦争ばかり仕掛ける発想は、1990年代初頭のネオコン文書にあった。しかしこの考え方は間違っていた。(2026年9月28日公開)

トランプは、軍事産業とイスラエルの圧力、プラス自らの愚かさによって今年2月にイランを攻撃したものの、泥沼にはまっています。
そして次のターゲットはキューバだそうです。そもそも米は何故戦争ばかりしたがるのかが疑問ですが、ネオコン勢力が力を増した1990年代初頭以降と、それ以前の戦争の数をコーパイに聞きました。92年以降は圧倒的に戦争が増えています。
項目 | 1992以前 | 1992以降 |
戦争の性質 | 大規模・長期・国家間戦争 | 中規模・短期・非国家主体との戦争 |
主敵 | 国家(ソ連・北朝鮮・北ベトナム) | 非国家主体(ISIS・アルカイダ)+地域勢力 |
頻度 | 10年に数回 | 毎年どこかで軍事行動 |
戦争の形態 | 地上戦中心 | 空爆・特殊部隊・ドローン・代理戦争 |
軍事同盟の役割 | 二極構造(NATO vs ワルシャワ条約) | NATO拡大+多国籍作戦 |
戦争の目的 | 共産主義封じ込め | 覇権維持・地域安定・テロ対策 |
代表的戦争 | 朝鮮戦争、ベトナム戦争、湾岸戦争 | アフガニスタン、イラク、シリア、リビア、ウクライナ、イラン |
イラン攻撃は1991年時点で決まっていました。

1991年、ネオコン先導で米は、中東・アフリカの7か国を不安定化(to destabilize)する決定をした。原油支配が主な目的。 それらはイラク、シリア、レバノン、リビア、ソマリア、スーダン、そしてイラン。
911はネオコンが作り上げた劇場。
ポール・ウォルフウィッツやディック・チェイニー、ドナルド・ラムズフェルドなどのネオコン勢力が90年代以降、国際政治を乗っ取った。
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このころに作成された文書があります。ページ上のトップ画像が、文書のオリジナルです。
コーパイに説明してもらいます。
この文書は、1992年2月に作成された米国国防総省の「1994-1999年度 国防計画指針(Defense Planning Guidance)」草案です。代表的ネオコンのポール・ウォルフウィッツが冷戦終結直後のアメリカの世界戦略を示したことで有名な文書で、後に「ウォルフォウィッツ・ドクトリン」の原型として注目されました。 [National-S...7-FY-94-98 | PDF]

1. 基本認識
ソ連崩壊によって冷戦は終結し、アメリカはこれまでとは全く異なる国際環境に直面したと述べています。湾岸戦争での勝利も踏まえ、アメリカが引き続き世界秩序の中心的役割を果たすべきだとしています。 [National-S...7-FY-94-98 | PDF]
2. 最重要目標
文書の中で最も有名なのは次の考え方です。
ソ連が崩壊した今、新たな競争相手(ライバル大国)の出現を防ぐべき。
特に旧ソ連地域、西欧、東アジア、中東などで、一国が覇権を握って世界的な軍事力を持つことを阻止するべきだと述べています。 [National-S...7-FY-94-98 | PDF]
3. アメリカ主導の世界秩序
アメリカは国際秩序の指導者として行動し続けるべきであり、同盟国に対してもアメリカのリーダーシップを受け入れさせることが重要だとしています。潜在的競争国がアメリカの優位に挑戦しないよう抑止することも強調されています。 [National-S...7-FY-94-98 | PDF]
4. 地域紛争への対応
冷戦は終わったものの、
中東
東アジア
ラテンアメリカ
旧ソ連地域
などでの地域紛争や不安定化は続くと予測しています。(千葉注:CIAや国務省が不安定工作をしてきた)アメリカは世界の警察官にはならないが、国益や同盟国の利益に関わる場合は軍事介入も辞さないとしています。 [National-S...7-FY-94-98 | PDF]
5. 前方展開の重視
海外駐留軍の規模は縮小しても、
NATO
東アジア
ペルシャ湾
などへの軍事プレゼンスは維持するべきだとしています。海外展開は抑止力と危機対応能力の基盤と位置付けられています。 [National-S...7-FY-94-98 | PDF]
6. 大量破壊兵器への警戒
核・化学・生物兵器や弾道ミサイルの拡散を新たな脅威とみなし、防衛システムや情報収集能力の強化を求めています。湾岸戦争でのイラクのミサイル使用が例として挙げられています。 [National-S...7-FY-94-98 | PDF]
7. 軍事技術の優位維持
アメリカの安全保障の核心は技術的優位にあるとし、
研究開発
先端兵器
ミサイル防衛
情報収集・通信技術
への投資継続を求めています。 [National-S...7-FY-94-98 | PDF]
8. 将来の大国出現への備え
現在は脅威がなくても、将来敵対的大国が再び出現する可能性を想定しています。そのため、
同盟網
軍需産業基盤
予備役制度
技術力
を維持し、必要なら急速に軍事力を再拡大できる体制を残すべきだとしています。 [National-S...7-FY-94-98 | PDF]
一言で言うとこの文書は、
「冷戦後もアメリカは唯一の超大国として世界を主導し、新たなライバル国家の出現を防ぐべきである」
という戦略を示したものです。後のアメリカの単極支配(ユニポーラー・モーメント)を象徴する文書として、国際政治史上非常に有名です。
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2026年の今、アメリカのユニポーラ―支配は終わり、BRICSが台頭してマルチ―ポーラー・多極世界になりました。そしてアメリカの地位も衰退しようとしています。
Youtubeで有名な、Professor Jiang 江学勤 が奇しくも指摘していました。

ローマ帝国の崩壊と同じ道を、米国は歩んでいます。



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