(↑ タイトル「魂の旅」Life between lives=人生と人生の間、とは中間世のことです)
著者の故マイケル・ニュートン博士はカウンセリング・ヒプノセラピー専門家で、本を数冊出版した有名な人です。Dr. Michael Newton (newtoninstitute.org)
当方は博士の「Destiny of souls 魂の運命」を以前読み、上の本(1994年初版)を最近読み終えました。この本は多くのヒプノ状態のクライエントから、中間世の様子を聞き取りしています。
人は同じ魂を持って何回も生まれ変わります。当方の過去世を例にとりますと、直前の人生は1800年代アメリカの貧しい黒人女性歌手、その前はイギリスの富裕階級夫人、その前はヨーロッパの教会画家、トルコのパン屋さん兼画家、ロシアの軍医、ヨーロッパの修道女、中東の支配者、インドの宮廷詩人などなどです。江戸時代や平安時代の日本に生きたこともあるようですが、とにかく世界中に生まれ変わっています。
今の人生も含めて、人は目的を持って生まれてきます。結論から言うと、「魂の修行と進化」とカルマの返済や受取り、です。そして生まれ変わる前に、人生で何を経験するか、誰を親とするか、結婚するとすれば誰と、など多くの条件を決めてきます。それら全てを決めるのが「中間世」の時期です。
ヒプノセラピーや退行催眠では、過去世を分析しますが、マイケル・ニュートン博士は30年以上前に、ヒプノセラピーでもまだマイナーだった中間世に焦点を当てました。
本から抜粋・要約します。
催眠を受けると、脳波が覚醒状態のベータ波から瞑想状態のアルファ波、そしてセータ波に変化する。セータは睡眠状態ではなく、ヒプノシス状態である。よくある批判だが、ヒプノ状態では、わざと話をねつ造することはない。(P4)
ヒプノ状態の人に死の瞬間を聞いてみた。すると「すごい解放感がある。私は体からあっという間に抜けていく。光の柱になってまっすぐ上っていく」と説明。(P42)
(人は死んで霊界に帰ると、亡くなった親や親戚、友人たちに迎えられる)それから、人生のレビュー「ライフ・レビュー」を受ける。これは霊界の長老たち、Council of Eldersの前で、その人生でやったこと、やらなかったことを分析する。あくまで、中間世で決めた元々の計画に沿ったことを行ったか、を検討する。優しい長老たちはその人生について指摘はするものの、決して責めたりはしない。(P70、85) それから霊は、本来自分の属するソウル・グループ(グループソウルとも呼ぶ=数名から10数名で仲間を作り、一緒に霊界で勉強)に帰る。
人生でのカルマー悪い行いや良い行いーの、そのツケは未来の人生で決済される。霊界では決済されない。(P70)
長老たちが繰り返しいうことだが、人間の脳にはもともと道徳や倫理が備わっていない。「良心」を持つことが魂の使命である。(P70)
霊界では最も近しい仲間たちのプライマリー・ソウル・グループと、2次的、3次的なグループがあるが、実は人生での両親はプライマリーから来ていないことが多い。兄弟姉妹、配偶者、親友がプライマリーから来たソウルメイトであることが殆ど。(P88)
霊界では、魂の発達ごとにレベルが決まっている。色で魂のレベルがわかるようになっている。(P103)
ビギナー ホワイト
中の下 オフホワイト
中 イエロー
中の上 ダークイエロー、金色
アドバンスト ライトブルー
高アドバンスト ダークブルー、紫
魂は気の遠くなるような年月の間、沢山の生まれ変わりを繰り返しながら、高アドバンストを目指す。それが終われば超高次元(神界)と融合し、生まれ変わる必要が無くなる(注・これは古代インド哲学の教えでもある)
アドバンスト以上の魂は、地球上では目立たない一般庶民であることが多い。福祉の仕事だったり、社会の不公平と戦う人もいる。反対に、エリートでハイクラスの人は、それほど発達した魂でないことが多い。(ナットク!)(P105)
誰にでも守護霊がついている。その人を守ったり、インスピレーションを吹き込んだりする。その人の魂の発達度や希望度で、守護霊がどれだけ助けを差し伸べるか変わる。守護霊の最も重要な使命は、その人にモチベーションや勇気を与えること(P108-112)
著者の推計では、地球の人間の4分の3は、魂の発達度が幼い。その原因は人口爆発増加だと思われる。(1990年代当時)毎日26万人の子どもが世界で生まれているが、沢山の魂を必要するため、若い魂もどんどん赤子の体に入る。(P124)
魂には、人生や世の中は大掛かりな劇の舞台のようなもの、とわかっている (P129)
魂が生まれ変わる先は地球以外の惑星もある。地球は厳しい過酷な環境なのであえて修行場所に選ばれる。(P157)
霊界では、想念だけで欲しいものを作り出すことが可能。(P168)
霊界には時間という概念がない。「今」だけが未来や過去を内包して存在する。(P195)
人が生まれ変わる目的は、「自由意志=誰に言われるのでなく、自分で決めて行動する重要性」を実行すること。The purpose of reincarnation is the exercise of free will. 我々は自分の運命を司る。We are the masters of our destiny. (P213-214)
生まれ変わる前に、生まれる国、生活する場所や時代を、大きな画面でシミュレーションする。どんな外見、容貌なのかもあらかじめ決める(P222)
あえて障害を負った体に生れることや、病気と闘うことは、魂の発達を早める。 ..the effort to overcome a body impediment does accelerate advancement. (P222)
人間関係も、過去世から繰り返すことが多い。悪い関係を今世で克服すれば、将来繰り返す必要が無くなる。(P246)
我々の肉体に執着したり、感情に押し流されることは魂の成長にとってマイナスである(P248 )
人は、過去世や中間世の記憶を胎児の間は保っている。生まれた後に、記憶の大部分が消される(P272)
我々はあえて魂の修行のために、不完全な世界に生きている。 We live in an imperfect world by design. (P275)
我々には、自分だけでなく他者のためにも、ともに魂を進化させる責任がある。魂の旅は、集団的な旅でもある。We bear responsibility in the evolution of a higher consciousness for ourselves and others in life. Thus, our journey is a collective one.
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以上です。
ここまで詳しく霊界の様子がわかる理由は、単にクライエントがヒプノ状態だからでなく、守護霊が教えているからだそうです。
守護霊は誰にでもついていて、これも中間世で契約を結びます。当方の守護霊は、明治時代に生きた女性教育者だとわかっています。
このサイトで詳しく守護霊について説明していますのでぜひどうぞ→守護霊―霊界からの協力者〈1〉 (spiritualism.jp)
「魂は永遠」などとよく言いますが、滅びない理由があります。それは魂はエネルギーだからで、形を変えたり弱まったりはしますが、肉体とは違い無くならないからです。東洋医学では「気」を重視しますが、これもエネルギーです。中国医学の「死」の定義は、「気が体を離れた状態」です。なんとわかりやすい!
ですから「死んだら終わり」は間違いで、むしろ死んでからが重要です。ライフレビューにおいては、優しい長老たちは「高学歴だったか、どんな美人だったか、何人孫がいたか、どれだけカネを稼いだか、どれだけ出世したか」は問題にしないそうです。どんな思いで物事を行ったか、が大切だそうです。
金持ちだったとしても、自分の欲望のために無駄使いしなかったか、他者のために有効に使ったか・・・人生での行いは全て記録されて見られていますのでごまかせません。(アカシック・レコード)
霊界を霊視できる人によると、金持ち、著名人や政治家などは結構、反省室(地獄まではいかないにしても)にいるそうです!
いずれにしても、こういう自分に生まれついたのも中間世で自分が決めたこと、自分の人生も自分が決めたものです。
最後までちゃんと貫徹しないと、ライフレビューで何言われるかわかりません。(笑)「やり直し!」と言われて、すぐまた生まれ変わるのは勘弁です。
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