まるで小説! 凄絶転落人生から復活、幸福をつかんだ男性!彼を変えたのは一冊の本とある瞑想法。(2025年9月27日公開)
- chibamai
- 9月27日
- 読了時間: 4分

Shaun Attwoodのチャネルをいつも聞いていますが、壮絶人生のインタビューが時々アップされます。今回も大変な人生から復活した人の話です。
1965年に生まれたクラーク・フレデリックさんは12歳の時に地元のペドフィリアにレ〇プされ、以降精神的な問題をずっと抱えました。そして落ちるところまで転落していったのです。
左クラーク↓

長くなりますが、物語調でまとめます。
クラークは10歳頃から地元のボーイスカウト関係者であるペドからグルーミング(手なずけること)を受けた。遊びに連れて行ってもらったり、アイスクリームを買ってもらって慕うようになる。
やがてグルーミングの内容は悪化し、ひそかに一緒にポルノビデオを見ることもあった。親には絶対内緒にするよう言われた。
12歳のある日、ペドの寝室でクラークはペドにレイプされた。心がボロボロになる恥ずかしい体験だった。以降クラークはそのペドに近づかないようにしたが、誰にもトラウマを打ち明けることができない。ペドは近所に住む、兄の友達にも触手を伸ばし、10代半ばでその少年は自ら命を絶った。
クラークは高校を出てからあらゆる仕事についた。人を信用することができず、落ち込みやすい青年になっていた。違法賭博で大儲けと大損を繰り返し、ギャングに殺されそうになったこともある。
高校のクラスメートのガールフレンドとは気が合い、結婚寸前まで行ったが、クラークには自信がなく関係を断ってしまった。それがさらに心の傷を上塗りした。それからもドラッグ・アルコール中毒になったり、谷あり谷ありの人生が続く。
40代後半の某日、クラークはマサチューセッツ州の田舎の故郷で、古い友人と酒を飲んでいた。ふっとバーの窓から見えたのは、外を歩くあのペドだった。しばらくぶりに見るペドはすっかり年を取っていたが、幼い少年を連れていた。何かがクラークの心に火をつけた。クラークは友人と一緒にバーを出、車でペドの自宅に向かった。おぞましい記憶が脳裏によみがえってきた。
クラークはペドの自宅玄関を蹴破り、彼を探した。少年はおらず、ペドは居間で一人テレビを見ていた。後ろを振り返り、ペドは笑顔で「Hello, Clark!」と呼びかけた。クラークは一言も発さず、ペドに襲いかかる。怒りと復讐の念が爆発して理性が消えている。野球のバットがあったのは覚えている。
ペドは血だらけになり、息が絶えた。
友人はその間、玄関に立ったままフリーズしていた。
翌朝、クラークの自宅を警察が取り囲み、彼は逮捕された。
クラークは拘置所で後から知ったが、地元で「Free Clark!」の運動が起こっていた。ペドはあちこちで罪を犯していたにも関わらず、誰も勇気がなく告発しなかったのだ。逮捕時も警察は同情的だった。
しかし通常殺人の罪なら30年の刑になる。クラークは絶望状態にはまった。しかしある一冊の有名な本を読み始め、それが彼を内部から揺り動かせた。
ビクター・フランクルの「夜と霧 Man's search for meaning」だ。

フランクルはナチス時代、強制収容所に収監されたユダヤ人だった。絶望的な収容所生活は、人の尊厳まで奪う。フランクルは解放の希望を捨てず、具体的に解放後の人生計画を頭に描いたり、悲惨な状況に負けることを拒否して人間らしく堪えて生き抜いたのだ。
この本はクラークに、拘置所や刑務所であっても尊厳を持って環境に打ち勝つことの大切さを教えた。
もう一つ、彼に心身の健康を与えてくれたのは、ヨーガの一種である瞑想だった。刑務所のカウンセラーが囚人たちに教えてくれた。
(ヴィパッサーナ瞑想、日本にも協会あり。Vipassana Meditation: 日本 Youtubeでやり方も。【誘導瞑想】ヴィパッサナー瞑想 最新 やり方 今ここに戻る ストレス低減 マインドフルネス瞑想
裁判が始まった。裁判長はクラークに温情的な5年の刑を言い渡した。すでに拘置所で3年が過ぎたので、あと2年の我慢で済む。クラークの母親は法廷で彼に微笑みを送った。
数年前に出所したクラークは、自らの赤裸々な体験と人生を描いた本を今年7月に出版した。
「Scarred=傷跡」

本は大反響を呼び、クラークに講演会やトークの依頼が殺到している。同じ苦しみを持つ人は世の中に数知れない。実際刑務所でも、囚人のほとんどは子供の時に性虐待にあっていた。
クラークはライフコーチとして再出発を果たし、成功の道を歩み始めている。
出所後ある日ダメ元で、40年前に別れたガールフレンドに連絡を取ってみた。なんと、彼女も独身だった。二人はよりを戻し、一緒に幸せに暮らしている。
ーーー
というハッピーエンドのお話です。
余談があり、拘置所に来ていた牧師さんがなぜか「5の数字を頭に入れて時々想いなさい」と言っていたそうです。理由が分からずもそうしていたら、30年の刑が5年になった、というというクラーク談でした。
環境や状況に打ち勝つ・・・大変なことですが可能であるわけです。「夜と霧」は感動する書です。
とにもかくにも、クラークさんいつまでもお幸せに!



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