何という運命の皮肉―「イランの無条件降伏」を狙って米が始めたイラン戦争は、4か月近く経った今「米の無条件降伏」に終わろうとしている。(2026年6月19日公開)
- chibamai
- 11 時間前
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ここ数週間、イランの核爆発通告以降トランプの言動がすっかりおとなしくなり、今回の和平覚書となりました。トランプを焦らせたもう一つの理由は、国内の石油備蓄量の激減です。
アナリストのラリー・ジョンソンは7月1日から石油が実質枯渇すると言っていましたが、トランプ自身、今週月曜日にそういうブリーフィングを受けて焦っています。
しかし問題は、ホルムズ海峡を解放しても、海上機雷を撤去するのに数か月、油田の回復にも時間がかかります。下手すると夏までに世界経済がさらなる打撃を受けます。
今回、イランは中国やロシアの衛星情報のおかげで、中東の米軍施設や戦闘機に甚大な損害を与えました。米が当てにならないと見た湾岸諸国は、イランと同盟を結ぼうとしています。イランは中東の覇権国にのし上がる可能性が出てきたそうです。反対にイスラエルの地位は失墜です。
2月28日に開始した戦争は、イランの無条件降伏が狙いでしたが、結果は覚書が示すように米の無条件降伏とあいなりました。
スコット・リッターのコラムです。↓ 米国民は騙されているそうです。
コーパイ要約↓
1. アメリカは“イラン戦争に敗北した”
公式には戦争は終結し、トランプとペゼシュキアンが覚書に署名
戦闘停止、ホルムズ海峡とイラン港湾の再開
「アメリカは敗北したが、国内向けには“勝利”として売られている」
2. アメリカの交渉目的は“ホルムズ海峡の再開”だけだった
米国の最優先は “石油を流通させること”
選挙のために経済を回復させる必要がある
結局はガソリン代など、他国の人命より経済の方が大事。これがアメリカ政治の本質。
3. 皮肉:ホルムズ海峡は戦争前から開いていた
戦争前は
海峡は開いていた
通行料もなかった
つまり、 アメリカが戦争を始めたことで“自分で閉じて、自分で開ける”という茶番になった
4. “核問題”は消えた
戦争開始時に強調されていた核問題は 「常識的な扱い」程度の文言に縮小
核は実質的に議題から消えた
5. 米国の封鎖は30日以内に完全解除
覚書で封鎖解除が決定
理由は単純: 「トランプは今すぐ石油が必要」
6. “ホルムズ効果(Hormuz Effect)”とは何か
リッターの定義:
イランはホルムズ海峡を握ることで “核兵器以上の戦略的力” を得た
世界経済の首をいつでも締められる
アメリカには止める手段がない
そしてアメリカ国民は 高い株価や経済的安定という“賄賂”で現実から目をそらされる
7. アメリカ国内では“勝利物語”が作られている
メディアは
トランプの外交的勝利
アメリカの強さ
経済回復 として宣伝
国民は 「海峡が開いた=勝利」と受け取るよう誘導されている
8. 実際の戦争コストは隠される
米軍の精密誘導兵器の枯渇
補充コストの増大
中東全域の破壊されたインフラ
イラン側の死者(特に ミナブ小学校爆撃で死んだ165人の子ども)
「アメリカ人はこれらを考えようとしない」
9. “ホルムズ効果”の本質はアメリカ社会の堕落
リッターの主張:
アメリカ人は “快適さ”と“消費”を守るために道徳と責任を捨てた
経済が回復すれば、戦争の失敗も犯罪も忘れる
これは “アメリカン・ドリームの衰退の象徴”
10. 結論:
アメリカはイラン戦争に敗北
しかし国民には“勝利”がメディアを通じて売られる
イランはホルムズ海峡を通じて世界経済を握った
アメリカ社会は責任を問わず、経済的安堵に逃げ込む
「ホルムズ効果は、アメリカの衰退そのものだ」
ーーー
また、ロシアの国際関係専門家の文章にもうなずきました。

米の空軍力は世界最強です。しかしイランは今回の戦争を予知して、20年前から主だった軍事施設やミサイル製造工場、その他政治行政機構を地下に移動させました。米の軍産複合体が涙を流して喜ぶ、無数の爆弾落下でも国は崩壊しなかったのです。
加えて文明力というものがあります。数千年前から存在するペルシャ文明と、たかだか250年の新興国では、軍事力経済力の差はありますが、結局万事における「知恵」があるかないかです。今回はペルシャ文明が勝利しました。
当方は仕事で多くの米国人と関わりましたが、合理性・効率性重視の思考、明確な目標設定、チャリティー精神、親切さ、前向きさなどは見習うべきです。しかし目先の結果や金銭を重んずる短期・近視眼的傾向が強いのも事実です。
余りにも強力な国であるが上に、世界の異文化や異文明に対する理解が少ないのもあります。傲慢な白人エリートにこの傾向は強く、今回の戦争も2,3日で決着がつくと思った人も多かったはずです。イラク戦争もその思考で開始しましたが、7年も泥沼が続きました。アフガニスタン然りです。
結局のところ、米以外の異文化を理解せず尊重もできないのです。経済後進国に対する偏見もあります。勿論全員がそうではありません。
若いうちに世界を貧乏旅行して、庶民の生活や文化を垣間見、共感を深めることはとても大切だと思います。旅行だけでなく、本や文化人類学でその国の歴史や社会を理解するのも重要です。
そうすれば、「爆弾落としゃー降参するやろ」という短絡思考が生まれるはずがありません。



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