20世紀前半にEUを提唱した、欧州著名グローバリストの母は日本人だった。
- chibamai
- 4月11日
- 読了時間: 5分

「青山みつ」は1874年に生れ、18歳で日本駐在外交官と結婚し、渡欧した人です。
上の本は、右も左も言葉もわからずに乗船した、欧州への長い船旅の様子の手記です。当方は2016年に読みました。
みつの結婚相手は15歳年上のオーストリア外交官、ハインリッヒ・クーデンホフでした↓

コーパイ君によると
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青山みつ(後に光子と名乗る)は、1874年に東京で生まれた日本人女性で、オーストリア=ハンガリー帝国の貴族ハインリヒ・クーデンホーフ=カレルギー伯爵と結婚したことで知られています。彼女は「EUの母」とも呼ばれ、息子リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギーが提唱した汎ヨーロッパ思想の基盤を築いた人物としても注目されています2.
彼女は東京の牛込で骨董商の家庭に生まれ、若い頃に紅葉館で働いていた際にハインリヒと出会いました。二人は1893年に結婚し、後にオーストリアに移住しました。彼女は異国の地で7人の子供を育て、文化や言語の壁を乗り越えながら家族を支えました。
青山みつの人生は、異文化間の結婚や国際的な影響力を持つ家族の一員としての挑戦に満ちていました。彼女の物語は、異国での奮闘や家族愛、そして歴史的な意義を持つものとして語り継がれています。
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欧州で夫のハインリッヒは47歳で亡くなり、戦争も起こり日本に帰ることもなくみつは運命に翻弄され、大変な人生を送りました。ドイツで1941年、67歳で息を引き取りました。
ところでみつと夫の間に生まれた次男はその後、陰謀論界で有名なグローバリストになりました。

↑エイジロウというミドルネームをもつリヒャルト・クーデンホフ・カレルギ伯爵(1894-1972) Wikiによると、1967年に来日して昭和天皇に謁見している。
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リヒャルト・クーデンホーフ=カレルギー(1894年11月16日 - 1972年7月27日)は、オーストリアの政治家であり哲学者です。彼は日本の東京で生まれ、母親は日本人の青山みつ、父親はオーストリア=ハンガリー帝国の外交官ハインリヒ・クーデンホーフ=カレルギー伯爵でした。この背景から、彼は多文化的な視点を持ち、後に「EUの父」とも呼ばれる汎ヨーロッパ主義を提唱しました2。
彼の代表的な業績には、1923年に出版された著書『汎ヨーロッパ』があり、これが欧州統合運動の基盤となりました。また、彼は「汎ヨーロッパ連合」を設立し、欧州の平和と統合を目指す活動を展開しました3。
リヒャルトの思想は、戦争を防ぐために国境を超えた協力が必要であるという信念に基づいており、彼の活動は後の欧州連合(EU)の形成に大きな影響を与えました
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ところで、みつが結婚したハンスはハプスブルグ王朝と関係のある名家のエリートですが、ハンスの母方のカレルギ家(Kallergi)について調べると、これまたビザンチン帝国にさかのぼる古い家系で、ベネチア共和国(最盛期14~15世紀)の支配層に属したようです。
コーパイ君↓

ベネチア共和国の支配層と聞くと、当方の陰謀追及欲がムクムク頭をもたげます(笑)。
2年前、300人委員会についてアップしました。
そこでこういうコメントがありました。
「300人委員会は、ベネチア共和国の黒貴族の子孫が所有する莫大な資金を使って、人口削減計画を実行している」
上にもあるように、青山みつの次男リヒャルト・クーデンホフ・カレルギはPan-Europeanism(汎ヨーロッパ主義)を主張し、EUの設立を訴えたグローバリストです。ベネチア共和国の支配層の子孫は、多くがグローバリズムの片棒をかついでいます。
先月も書きましたが、EUはナ〇ス帝国の流れを汲んでいます。ヒトラーは欧州全体を支配するのが目標でした。
リヒャルトの考えを紹介した本「プラクティカルな理想主義」↓副題は「欧州の人種(peoples)を破壊するカレルギ計画」と、なんだか不穏な雰囲気です。

この本の要約があります↓現在の欧州に溢れかえるアラブ・アジア・アフリカ移民は
カレルギ計画どおりだったことが分かります。国の文化やアイデンティティを無くす、グローバリズムです。
リヒャルトのこの本は人口削減を唄っているという指摘があります。確認するためにオーディブックを文字起こしして駆け足で読んでみました。無料のPDFが見つからないので。
内容的には、貴族による社会の支配・ゲーテ哲学・欧州の白人は有色人種と混血するべき・平和について・欧州の人口過剰問題(mass misery through the population increase)・植民地の人口過剰を移民によって解決・などとありますが、確かに人口削減という選択肢について書いてありました。
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オーディオブック2時間31分:(社会の諸問題が解決しなければ)欧州を人口削減して崩壊させるか、或いは大幅に生産を増やしテクノロジーの完成につなげて、復活するしかない。
europe will have to decide to either decimate its population and commit suicide or to recover through greatly increasing production and perfecting technology
20世紀に欧州は戦争で人口削減、21世紀にはワクチンで削減されました(これは他の世界も同じですが)。そして高齢化で苦しんでいるところに怒涛のような移民が流入しています。これは国連計画「Replacement Migration」でもありますが、カレルギ計画と合致しています。
さて、リヒャルトにはハンス・ハインリッヒという息子(みつの孫にあたる)がおり、2004年に78歳で死去しています。この人の経歴はどこを探しても見つからないので、あえて目立たない人生を送ったのかもしれません。
なにもわからず18歳で欧州に渡った青山みつ。現在の日本や世界を天国からどのように見ているでしょうか。
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